槇原敬之の『どんなときも。』の歌詞の意味は、自分の夢がなかなか実現しないで苦しんでいる人への不屈の応援歌です。
ボケ―と流されながら生きている人には、ダッセー感じがする歌詞なのかも知れませんがね。
400字詰め原稿用紙一枚にこめられたメッセージに泣いたとある主人公を、今回ご紹介します。
目次
ライナーノーツ
Artist | 槇原敬之 |
Lyricist | 槇原敬之 |
Composer | 槇原敬之 |
Original Release Year | 1991年(平成3年) |
Album |
『君は誰と幸せなあくびをしますか。』(1991,槇原敬之) ※最終曲 |
Notes | 映画「就職戦線異常なし」(1991,東宝)の主題歌 |
歌の概要
高校時代の夢をあきらめきれないものの、夢の実現はまだ遠くて、毎日小さな挫折感と焦燥感に苦しみながら過ごしている自分を力強く応援している歌。
歌が生まれた瞬間
会社帰りの電車の窓から、オフィス街のビルの谷間に沈みゆく夕陽を眺めて、仕事で疲れっ切った心がだんだんとオレンジ色に染まるにつれて、あきらめかけていた音楽への夢を、もう一度目指すことを心新たに誓った瞬間、『どんなときも。』は生まれた。
30秒でわかる歌詞の意味
自分に自信がもてないネガティブな状態から、やがて自分の本当の気持ちに気づき、静かな自信へと変わっていくV字型ストーリーになっています。
今の自分に自信がもてない
会社で仕事している自分の背中を、もう一人の自分が見つめて言うーお前の本当にやりたいことは、これなのかい?ってね。確かに学生時代からの音楽の夢をほったらかしにしているのは確かだけどー。疲れてるし、時間もないし、なかなかキビシイよねー言い訳なのかな?
夕陽が教えてくれた自分の道
上司から仕事のことで散々小言を言われた金曜日の会社帰り、電車の窓から見える、ビルの谷間にゆっくりと沈んでいく夕陽を、凹んだ気持ちで眺めているうちにイライラしてた気持ちが不思議に落ち着いて来て、作曲をもう一度やってみよういう気持ちが湧いて来た。自分には「歌」しかないんだって、はっきり言える気がして来た。
自分の「好き」を再確認してみる
今日の電車の中で、白髪まじりのオジサンたちが、”昔は良かったねー”なんて笑っていたのを思い出して、ボクは、どんなときも「好き」を目標にして前に進もうって思った。たぶん、それが人生の「答え」になると思うから。そして、いつか人を愛する力になると思うからー。
風呂上りの鏡に映った自分に、ニヤリと笑いかけた。
歌詞を深く知る仮想ストーリー
今回の歌の主人公は、昼間は会社員として働きながら、アーティストデビューを目指している22歳の若きラッパー。
自分の目指す音楽のカタチが見つからなくて、毎日悶々としています…。
ある日、偶然耳にした槇原敬之の『どんなときも。』を聴いた瞬間、感激して『(私家版)どんなときにも。』を作ってしまったというお話しです。
著作権ギリギリまで肉薄してしまったらしいのですが、主人公の音楽への切実な気持ちがにじみ出ていて、私はこれはこれでアリかなと思っています。
それでは、ラッパー調のノリでどうぞ!
平成ラッパー版「どんなときにも」の歌詞を大公開
なにげにお仕事してるけど、ホントにボクの天職ここにある?目指したいものに背を向けてない?自分の気持ちに目をつぶってない?そんなことないよっていえなくなくない?だから、評価が欲しくなるぅアイツは 認められてるぅ!オレって 認められてないぃ!あれ?そんな世界目指してたっけ?卒業式の日 誓ったよね?進学内定 決まった友の笑顔たっぷり 目に焼き付けた帰り道4月の空に 誓ったよね!あの夢、この夢、ボクの夢!まだ教室の硬い椅子から一歩も踏み出せてなくなくない?時間が足りないんじゃないナニがないからじゃないきのうまでの自分越えられないからそだろ?!ちがう?!わかってるくせに!歌が好きなジブンがいてどうしても好きな気持ちがあってそれだけは譲れないと言えるけど夢のカタチ見えなくて途方に暮れて泣きくれて出口もなくて日が暮れて歩き続けて日が過ぎて一体いつまで続けるの?不安になる時もあるけれど成功は諦めない者だけに贈られる最後のご褒美だって知ってるから前に進もう どんなときにも!好きという気持ちを大切にして大きな光になるまで育てたい明日を信じて どんなときにも!成功とは最後まで諦めないことダッセー信念抱きしめて
いかがでしょうか。
うーん、やっぱり平成らしい自虐もあり、理屈っぽさもありでしたね。
それでは、平成ラッパー君の2番の歌詞を見てみましょう。
あたりさわりのない奴にボクの夢って熱すぎる?空気を読んでも 出口なんてないだろ生き辛さ パワーに変えれば怖くない突き抜けちゃえばよくなくない?ゴメンナサイは 明日言おうお詫びもお礼 出世払い。コレってアリですかぁ?振り返る過去があるのは今だけさ!そのうち消えてなくなる 思い出話未来を比べて 選んで 買い叩く敗者復活戦 Oh-まだ信じてる?人生一回限りの白いキャンバスあの夢 この夢 ボクの夢!ヘマしたってかまわない好きな絵描いてナンボじゃねぇ?恥じるべきは失敗じゃない恐れるべきは孤独じゃないクリックだけの昼休みだろイイネばかりする親指だろちがう?そだろ?隠したってムダさ!そんな自分が嫌ならば、何かを失ってもいいと 思えたら、自撮りスマイル やってごらん。まだイケるかも 平気かもアイデア出るかも やれるかもまだ生きてるし 腹減ってるし明日は来るし 晴れてるし!続けていれば 天下は取れる!学んでいれば 出し抜ける!失敗の数だけ ボクは強くなる愚直さだけが取り柄って 最強じゃねぇ?どんなに夢が 遠くても焦る気持ち 苦しめられても前に進もう どんなときでも夕陽のオレンジに 染まれば分かる光の向こうに 道があるってこと希望をたずさえ どんなときでもデッカイ愛が押し寄せるまで歩き続けることだけさ
(平成ラッパー「どんなときでも」より)
いかがでしたでしょうか。槇原敬之さんの歌詞には遠く及ぶべくもないですが、いつの世も夢を目指して懸命に生きている人の気持ちって、やっぱり共通するものがありますね。
自分らしさを大切にして、最後まであきらめずに、自分の「好き」を続けることの大切さー槇原敬之の『どんなときも。』は、この普遍的なテーマを卓越したメロディラインに乗せて歌い切った稀有な歌です。
おすすめな人
- 絶対叶えたい夢をもっている人
- 夢や目標がなかなか実現できない人
- 生きづらさを感じながら生きている人
メッセージ
ハングリーであれ。
Stay hungry.バカであれ。
Stay foolish.
(スティーブ・ジョブズ)
アップル社の設立者の一人であるスティーブ・ジョブズも、こんな言葉を残しています。
夢を実現するためには、なりふり構わず、目標に向かって突き進む強さ、そして、周囲から無視されても、やり続けるひたむきさーどうしてもこの2つが必要です。
2つの坂道を登り切ることは、完全な成功への絶対条件ですが、人間そんなに強くありません。
槇原敬之の『どんなときも。』を聴くと、本当にどんなときも、あきらめずに前に進もうという気持ちが心の底から湧いてきませんか?
私も何度も救われて、胸が熱くなったものです。
シンプルでありながら力強く示唆に富んだ歌詞は、ステキなメロディとともに、夢を目指して進むあなたの熱いハートを何度でも励まし続けることでしょう!
まさに100年後のニッポンに残したい直球の歌です。
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