徳永英明『レイニーブルー』歌詞の意味は古き良き昭和系失恋女子の優柔不断っぷりだ

徳永英明『Rainy Blue』(1986)は、昭和61年に発表されたJポップの名曲です。

歌の概要

半年前に彼と別れて寂しい毎日を過ごす女子が、雨の日の夜、元カレに電話しようとして思いとどまった時の歌

歌詞の意味

半年前に彼と別れて以来、何の予定もない週末がずっと続いていた佐和子は、昨日から降り続く雨に、ブルーな気分が募り、ついに元カレに電話しようとするが、もう復縁することはムリだと悟り、思い出を引きずりながら、雨の中を電話ボックスから自宅に戻って来る。

歌詞の意味を深く知る仮想ストーリー

雨の日の週末って、平日より気分が落ち込みますよね…。
 

とりわけ土曜日の夜に、なんにも予定がないのってツラすぎます。

 

どうしても思い出すんです…。

 
カレのこと。
 

忘れようとはしてるんだけど…。

歌の主人公は自宅通いの真面目なOLさん

この歌の主人公やってます佐和子と言います。
 

この前、金曜、土曜と降り続いた雨には、参りました。。

 

あの雨傘を差して出勤したのが、良くなかったんです。

 
あの傘、あの傘は…。

雨の日は切ない恋の思い出がナゼに元気なの?

金曜日の朝、ベッドから見た窓の外は、ぼぅと煙るような霧雨だった。

(せっかくの花金なのに…。)

ーと呟く暇もなく、なんの予定もない今の自分には、無意味な言葉であることは知っている。

あり合わせの朝食を少しばかり残して、佐和子は青い雨傘をさして家を出た。

(この傘、捨てられずにいる…。)

思い出の青い雨傘が良くなかったです

午後3時になっても、雨は止まなかった。

(あと2時間…。)

ワープロを叩きながら、濡れた窓ガラスに目をやった。

(新しい傘を買っておけば良かったね…。)

表参道にある傘の専門店で買った大きめの青い傘。

相合傘ができる雨の日は嬉しくて、肩寄せ合って公園通りを歩いた思い出が脳裏をよぎった。

今となっては、大きな傘が恨めしい。

昭和女子の優柔不断っぷりが炸裂中です

心の中から、あなたの影をそっと追い出そうとしていた。

夕暮れが近づにつれて、佐和子はいつも心の準備をする。

思い出を追い払おうとするたびに、あなたの思い出が蘇ってくる。

(どうしたら、いいの…。)

カレのことは、もう追いかけてもムダ。

(あの頃には戻れないの?)

胸の奥でもう一人のワタシが、苦しげに涙をこぼした…。

ワタシ気分重視の昭和系女子

その時、熱いものが太ももにポタリと落ちて、すっーと流れた。

佐和子は慌てて目頭をぬぐうフリをして、ワープロの画面を睨む。

予定のない雨の花金は、今のワタシにはツラすぎる。

人知れず濡れているジブンが哀しい。

(今日は定時で帰ろう…。)

昭和系女子の恋愛ツールは公衆電話です

壁の時計は午前0時を指そうとしていた。

もう一度会えるような気がして、電話をかけようと思った…。

(もう、ムリよ…。)

そんな声が聞えたが、気がつけば、霧雨の歩道を100円玉を握りしめ電話ボックスを目指して歩いていた。

裸足にサンダルをひっかけたまま、傘もささずに…。

Jポップ史上最後のダイヤル式公衆電話

電話ボックスに飛び込むと、掛け慣れたカレの電話番号を回しかけたが、市内局番のところで、ふと指を止めた。

(やっぱり、ダメよ…。)

もう壊れてしまった二人の関係は、修復できない気がした。

ーお客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません…。

自動音声が流れるまで、指は止まったままだった。

ーガチャン。

受話器を戻すと、背中でのろのろと扉を押し開けるようにして外に出た。

霧雨はすでに小雨と変わり、佐和子の前髪をすぐに濡らしはじめた。

歌のまとめ

  • 自宅通いの真面目なOL(事務系仕事女子を指す昭和言葉)が主人公
  • 活動範囲が狭く、交友関係も居住地近隣を中心としたローカル性が特徴
  • 異性と知り合える機会は少ないため、一人の男性に気持ちが集中する傾向がある
  • 男女のコミュニケーションは、もっぱら公衆電話ボックスからの長電話
  • 10円玉と100円玉をたくさん用意して、日ごと夜ごとに異性にアタックした