竹内まりや「駅」の歌詞が平成女子には重すぎる3つの理由

歌詞の意味

竹内まりやの名曲として知られる「駅」(1986)。

柔らかなメロディ・ラインとは裏腹に、もつれた男女の辛い過去を彷彿とさせられる歌詞内容です。

”青春のほろ苦い恋の思い出”を回想している人は、竹内の甘く切ない歌声に欺かれているのです。

この歌に隠された真実は、それほど甘いものではありません。

この「駅」が発表された1980年代後半(昭和60年代)の頃の、リアルな男女関係を踏まえれば、この歌の歌詞は、かなりドロドロした内容です。

社会や技術が進化しても、今なお語り継がれる”昭和の名曲”の歌物語に、今宵もタイムトリップしてみました。
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竹内まりや「駅」の歌詞に隠された不都合な恋の真実

この「駅」の主人公は、東京・町田のマンションで夫と二人暮らしをしているAKIKO(31歳)です。

彼女が3年前に別れた、元カレの後ろ姿に似ている男性に気がついたのは、金曜日の帰り道の電車の中でした。

(!)

言葉にならない驚きに、ハッと胸を突かれたAKIKOは、思わず確かめるように、その男性の横顔が見える位置まで移動しました。

それほどまでに、彼の姿は、AKIKO の心をとらえて離さなかったのです。

二人の間には、どんな過去が横たわっていたのでしょうか?

「駅」の歌詞に隠された3つの不都合な真実をお話ししましょう。

別れて2年以上経過しても修復しない心の傷の身体的な理由

懐かしさを覚えて、元カレに声を掛けようとした AKIKO を、せき止めた苦い思い出。。。

2年以上経過しても、言葉すら見つからないほどの深い傷跡って、一体何だと思いますか?

懐かしさよりも先立つツラく苦しい記憶。。。

 中絶です。

AKIKO の身体に刻まれた深い人生の傷跡。

東京近郊の巨大なベッドタウンの片隅で、ひっそりと小さな命と共に、二人の物語は終わりを告げました。

ヒドくないですか?

この元カレの男。自分の家庭だけは、2年前も今もきっちり守ってるなんて。。。

ドロ沼の恋愛関係を清算して平然と暮らしているのは元カレだけじゃない

そっと遠くから元カレの横顔を盗み見して、すぐに気がついたことーそれは彼の眼差しです。

醒めたような眼差し

二年前のカレの私を見詰める眼差しは、輝いているように見えました。(少なくとも、AKIKOには。。。)

でも、今のカレの横顔からは、離れていても冷たい空気のようなものを感じてしまう。。。

傷跡すら残せない恋

彼の心に傷跡すら残せなかった二人の関係って、恋だったのでしょうか?

他の異性には興味があるけど、今の生活を壊したくないのはお互い様

2年前の元カレの深層心理を、ズバッと言いました。

経済的にも精神的にも、それなりに余裕がある今の生活は壊したくない。

心の奥底に眠る、異性への衝動を手なずける術は、知っている。。。

オトナだから。

「幸せな家庭」を持つ今になって初めて分かる大人のリクツ。

AKIKOも、自分の心が、2年前と変わっていることを自覚せずにはいられませんでした。

保守化した自分を受け入れる

自嘲することもでも、自慢することでも、ありません。

静かに柔らかく生きて行くー。誰だって、そうやってオトナになるのでしょう。

過去と上手にサヨナラしながら、人は前に進まねばなりませんから。

(まとめ)「良識あるオトナのための良質なバラードの3要素

あなたは、竹内まりやの「駅」という歌と、どのくらいの時間、つき合って来られましたか?

私はつい5年前から何度も聴くようになりました。

大人のための良質なバラードに必要な要素が、ギュッと詰まっているのが、竹内まりやの「駅」のスゴさだと思います。

良質なバラードの3つの要素

  • 人に言えない辛く暗い過去や経験を背負っていても、受け止めてくれる包容力
  • 人の心や価値観は、人生を歩む上で変わることは避けられないという諦観(諦め
  • 過去よりも、今の生活や人間関係を大切にして、肯定的に人生を歩む現実主義

包容力、諦観、そして現実主義。これこそが、良質ある大人の真骨頂。

外見や結果だけでは、人生の価値は計ることはできません。

挫折や失敗のたびに、自分の人生と人間性を磨く貴重なチャンスに恵まれたー。

竹内まりや「駅」を聴きながら、そんなことを思いましたが、いかがだったでしょうか。

あなたの想いとどこかでつながれば、望外の喜びです。

竹内まりや「駅」の情報データベース

発表年 1986年  備 考
作詞 竹内まりや
作曲 竹内まりや
主な収録アルバム REQUEST(1987) アマゾンで購入可能
Impressions(1999) アマゾンで購入可能
Souvenir~Live(2000) アマゾンで購入可能
Expressions(2008)
収録シングル AFTER YEARS  購入ルートなし
iTune (なし)
レコチョク (なし)

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今の気持ち、誰かに聞いてもらうだけで、ラクになるかも。

コメント

  1. 青木進一 より:

    竹内まりやの駅の歌詞についての考察を興味深く拝見しました。

    おっしゃるようにW不倫の関係にあった男女のお話ですね。

    ほろ苦い思いでが中絶という解釈もあり得そうですが、私は不倫がお互いのパートナーに発覚して関係を清算せざるをえなかったことと想像しました。
    別れてからの時が変えたのは彼の眼差し。うつむいていることから2年前に愛した女性のことをまだ引きずっているのでは?だから主人公は彼の本当の気持ちがわかったのでしょうね。
    主人公のほうですが、彼とのことは苦い思い出として心にしまい、ヘアースタイルを変えて夫との生活を新しくやり直しているように思えます。
    やはり女性の方が毅いですね。

    • ウタジン より:

      コメントありがとうございます!

      「お互いのパートナーに発覚して関係を清算せざるをえなかった」という解釈は、ごく自然だと思います。

      ただ私は、この歌のフォース(歌の力)を極限まで引き出したいと思いました。

      それほどまでに、この歌から受けた衝撃は凄まじいものがありました。

      『駅』を聴いて、涙を流せる人の中で、とりわけ辛い経験をされた方のために、何か遺せないか…。

      そういう想いから、この記事を発想したのです。

      (眼差し)
      「変化した」という文脈の中で、「眼差し」が使われれていることから、あの頃の輝きを失ってしまった意味に解釈しています。

      (うつむいた横顔)
      また、彼の「横顔」は、愛していたのは私だけ(=今のパートナーや家族との幸せの方が大事)という醒めた大人の認識の象徴だと思いました。

      なので、彼がうつむいているのは、(例えば)娘の誕生日のプレゼントを思案していたという解釈です。

      彼の横顔を見つめて流した涙の中に、主人公の万感の想いがガチ詰まっています。

      『駅』は、第一級の文学作品に値する歌です。

      ーとても語り尽くせないですね!

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