玉置浩二『メロディー』の泣けるストーリーは10代で故郷を捨てた男の切ない青春賛歌

玉置浩二『メロディー』歌詞の意味はアラフォー男の魂の覚醒と救済

『メロディー』の歌詞の意味は、アラフォー男の人生の喪失感を、歌の力で癒した魂の救済劇です。

この歌にチャネルするごとに涙腺崩壊が崩壊するのは、けっして私が歳をとったからではありません。

青春を生き埋めにして前に進むしかない心の悲劇を多かれ少なかれ誰しも抱えているからです。

今回は高校生の私にチャネルしてみました。

目次

『メロディー』歌詞の意味

歌詞全体の概要から先にお話しましょう。

『メロディー』は、欲望に流されて怠惰な毎日を過ごしているアラフォー独身男が、あることをきっかけにして、純粋に夢を追いかけていた10代の頃の自分とのギャップに深く絶望したけれど、歌の力で魂の再生を果たした歌です。

お疲れ様でした。

『メロディー』にチャネリングして、なぜこんなストーリーになるのでしょうか?

チャネリング(歌をディープに聴くこと)する上で、3つの重要ポイントを整理してみました。

主人公は、欲望に流されて怠惰な毎日を過ごしているアラフォー独身男。

知らず知らずのうちに自分の大切な価値観を忘れてしまうことが多い今の世の中。

そのことに気づくことがギリギリできる(?)37歳というビミョ〜なお年頃の設定です。

ちょうと玉置浩二さんが『メロディー』をリリースされたご年齢にさせていただきました。

主人公が魂の再生をしたのは、青春時代の寄せ書を偶然みつけたことがきっかけ。

ひょんなことから、青春時代の仲間の寄せ書きを目にしたことをきっかけとなります。

さらに、当時つき合っていた彼女と二人で書いたピースマークを見たら、堪りませんねよ……。

頭の中が完全にタイムスリップしたワケです。

ある歌のメロディーが、純粋な価値観を持っていたあの頃の自分と今の自分を唯一つなぐ絆

ある歌のメロディーが、二つの時間をガチンコ繋げてくれたという感動的な結末です。

一体それはどんな歌なのでしょうか?

当時つきあっていた彼女が歌ってくれた歌のメロディーだったというオチにしてみました。

それでは、実際の歌詞を踏まえてチャネリングしたストーリーを次のページでご紹介します。

歌詞の意味をストーリーで解釈する

歌詞の意味は、10代で故郷を捨ててズタボロに成り果てたアラフォー男の感動的な魂の覚醒と救済のストーリーです。

キーワードでメロディーの世界に一気に入っていきましょう!

物語のキーワード

3秒でストーリーを理解できるキーワードは、こちら↓

アラフォー独身男

故郷への逆出張

懐かしい商店街

思い出の寄せ書き

懐かしい歌のメロディー

30代後半の男が、人生の喪失感を懐かしい歌のメロディーに癒されて、何とか前向きに生きて行こうとしているストーリーなんですね。

あらすじ

ひょんなことから20年ぶりに故郷に逆出張することになったアラフォー男子・ヒロシ(37歳)。

青春時代を過ごした懐かしい街で訪れた店で、当時の仲間の寄せ書きを見つけます。

別れてしまった彼女と書いた2つのピースマークを目にした瞬間、完全に頭の中は、青春プレイバック状態!

次々に蘇るあの頃の自分の生き方と、あまりに違いすぎる今の自分とのギャップに絶望してしまいます。

裂かれた心のすきまを埋めるかのように流れてきたのは、彼女が先輩のお別れ会で歌った”あの歌”のメロディー。

ヒロシは、そのメロディーに人生の喪失感を癒され、前向きに生きていこうと思うのでした。

次のページから『メロディー』を実際に聴きながら、ストーリーを読んでいきましょう。

イヤフォンとティッシュ(もしくはハンカチ)のご用意をお願いします。

アラフォー独身男の人生の喪失感と救済の物語

ストーリーを「ながら読み」していきましょう。

劇場効果が一気にヒートアップしますので、ぜひやってみてくださいね!

(シーン1)故郷に逆出張ってなによ

歌の主人公は、アラフォー男・ヒロシ(※仮称)です。

仕事の後のタバコは最高

歌の主人公は、内装工事作業員のヒロシ(37歳)。

茶髪に染めたビンのあたりにすでに白いものが二、三本混じっています。

社長、天王寺の現場ですけど、お客さんの検収、終わりましたんで。

ヒロシは二つ折りの携帯電話を肩にはさみながら、マルボロ―に火をつけました。

返事が返って来るまでの束の間、フゥと仕事の後の一服です。

おぉ、そうか、ご苦労はん。全部貼れたか?

はい、天井のロールがギリちょんでしたけど、なんとか…。

そうか。ほな、上がってや。久しぶりやろ、こんな早あがり。

ヘェッ、ヘェッ、ヘェッ、と社長のかすれた笑い声が耳元に響きます。

おおきにです。お先ィ失礼します。

下卑た笑い声には反応せず、しらっと短く挨拶だけを返して、携帯をパチンと閉じました。

作業ズボンのポケットに携帯をしまいながら、フゥともう一度大きく吐きました。

しっかり出張手当つけてくれよ

両手をポッケに突っ込んで、小さくつぶやきました。

『メロディー』がリリースされた1996年に時計の針を戻してみました。

大阪の下町を舞台にしたのは、管理人の生まれ育った土地だから感情移入がしやすいという理由です。

あしからず、お付き合いくださいね。

20年ぶりの故郷の空

ひょんなことから、ヒロシは20年ぶりに故郷の大阪に帰りました。

お得意さんの支店の内装工事を引き受けることになり、会社のある都内から大阪に出張工事をすることになったのでした。

故郷に逆出張、なんか変な気分だな……。

月曜からビジネスホテルに泊まり込み、顧客の検収が終わったのは、金曜日の午後三時。

会社に作業終了の電話連絡をすると、あとは半休をとった月曜の午後まで自由でした。

ひと仕事終えた解放感からか、現場が通っていた高校の近くであることが、今さらながら気になりました。

そういえば、オレの通ってた高校の近くや

いつのまにか、大阪弁にもどっていた自分がいました――。

同窓会にも出てへんし、行ってみるか……!

今の自分に足りないものが見つかるかもと思ったのかも知れません……。

毎日仕事に明け暮れて、夜はビールを飲んで寝てしまう。。

休みの日は、洗濯と買い物、そしてゲームに夢中になって一日が終わる。。

そんな今の自分に……。

当時通っていた高校は、なんと現場から電車で一駅の近さでした。

最寄り駅の改札口から出た瞬間、ヒロシは不思議な臨場感に圧倒されました。

「セピア色の卒業写真」が、目の前にフルカラーで出現したような不思議な臨場感――。

青春の街にタイムスリップ

高校は大阪のとある下町にありました。

押し寄せる駅前再開発ラッシュからも取り残され、20年前の街並みが申し訳程度にお化粧直しをしたままで残っていました。

ぜんぜん変わってないやん……!

左右の店先に視線をさまよわせながら、駅前の小さな商店街を抜けたところにある母校を目指して足を進めます。

あっ……!

暖簾の白抜きの「てらだ屋」の字に、足が止まりました。

あたりには香ばしいソースの香りが漂っています。

うわぁ!懐かしー!まだやってるんか!

高校生の頃、ヒロシは柄にもなく演劇部員でした。

稽古の後は、仲間とこのお好み焼き屋に決まって繰り出していたのです。

申し合わせたように、仕事の後の空腹感が襲ってきます。

思わず、えんじ色ののれんをかき分けて、ガラガラと入りました。

やってますかぁ?

いらっしゃいませ!空いている席へどうぞ!

店内は見覚えのない小奇麗な白のテーブルで統一されて、当時の面影はありませんでした。

ヒロシは、入口に近いカウンター席に腰を下ろして、お品書きを眺めました。

値段も、あんまり変わってないやん……!

豚玉とご飯を注文すると、近所の兄ちゃんの気ままな昼飯タイムが始まりました。

お好み焼きをご飯もろとも15分で完食して、満ち足りた束の間のシアワセに浸るヒロシ。

ようやく店内を見回すゆとりが出てきたところで、想いがけないものを見つけます。

20年前の寄せ書き

当時の店長も今はいないらしく、少し興ざめな気分になった時、店の片隅にラップで包まれた色紙が立てかけてあるのに気づきました。

こんな店に芸能人でも来たかな?!

近づいて手に取ってみると、それは何と高校の時にヒロシが所属していた演劇同好会の寄せ書きでした…。

えっ?!

ヒロシは驚いて、やや日焼けした色紙の上の文字を追いかけました。

あっ、●×▲先輩の追い出し会……!

そういえば、高校を中退する年の初めに、受験を控えて休部する先輩の追い出し会を開いたことを思い出しました。

食い入るように寄せ書き人の名前をたどって行くにつれて、次々と懐かしい顔が浮かんで来ました。

ぐるっと視線が一周しかけたところに、果たして自分の名前が……。

そして、ピースマークが二つ。

やや小さめのピースマークが横に並んでいます。

そこに、” 弥生 ”の字を見つけた瞬間、ヒロシの中で長い間止まっていた時計が、かすかに動きました――。

(シーン2)どーしようもない男でした

当時つきあっていた彼女のことを思い出したヒロシ。
今の自分の姿がどうしようもなくなってきます。

彼女を置き去りにした男

ヒロシと弥生 は、当時の同じ演劇同好会にいた関係で、一年生の秋ごろから付き合っていました。

父親がおれへんみたいで、

いつも少し寂しそうな顔してたんで、

俺の方から声かけたんや…。


高二の時、オヤジとお金のことで大喧嘩して、


それで学校にあんまり行かなくなってからも、

毎週のように会ってたな。


このお好み焼き屋にも、


何回かメシを喰いに

放課後遅く二人で来たこともあったな……。

ヒロシは、結局高3になってすぐの頃に学校辞めてしまいます。


学校辞めてしばらくは、

実家でブラブラしたけど

手っ取り早く稼げる建設関係の

アルバイトをすようになった……。



遊ぶお金も欲しかったし、

バイクも買いたかった。


そのうち、もっとお金を稼ぎたくなって、

会社の先輩の紹介で

東京の会社で働くことにしたんや。

ヒロシは、弥生に電話で「東京でしばらく働くから」と言ったきり、

彼女を地元に残して、上京してしまったのです。


一回お盆かなんかで帰った時に

弥生と会ったけど、

あんまり話も合わなくて、

もう別れよかみたいな感じになって……。


最後、あいつ泣いてたな……。

彼女とはそれっき会わずに、歳月は流れました。

懐かしい店で20年前の自分が書いた寄せ書をみつけたヒロシ。

頭の中が、一気に青春時代にタイムスリップしてしまいます。

俺、青春プレイバック中。

ヒロシの頭の中で、20年前の思い出が一気にふき出して来ました。

いつも放課後、夜遅くまで体育館で稽古してた…。

仲間の顔が次々と浮かんでは消えていきます。

ミュージカルは大変やったな……

毎回のどが痛くなるまで

何十回もみんなで歌の練習したり…。

ラップに包まれて日焼けした寄せ書を、

放心したように眺め続けました。

稽古の後は、この「てらだ屋」に

皆でくり出して、

閉店まで大声で歌ったり、


騒いだりしてた……。

出稼ぎ職人の顔に、不自然なほどキラキラした眼差しが浮かんでいました。

頭の中が、一気に青春時代にタイムスリップしてしまいました。

お前、いま何処にいるんや_?

僕らの財産は、一冊のガリ版刷りの台本だけだった。

春と秋の公演に青春のすべてを賭けていた

(オレは、テキトーだったけどな笑。)


そや、思い出した……!

『ケ・セラ・セラ』や!

このお好み焼き屋で大合唱したんや。

題目は忘れたけど、主題歌が『ケ・セラ・セラ』やった。

公演終わった後でも、皆でこの店の二階で唄ってたな…。

ええ歌やぁなぁ言うて……。

その公演で主役を務めた先輩は、その後、東京の有名な劇団に入ります。

最近ではテレビに出るくらい有名な俳優になりました。

そんな仲間の柱のような存在だった先輩の高三の追い出し会が開かれた時、

”あの歌”を歌ったのが、弥生 だったのです。

その先輩の追い出し会の時に、

先輩抜けた後、同好会の運営どないしようという話になった。

みんな暗くなって時に、

弥生が急に『ケ・セラ・セラ』歌い出して、

それで皆で自然に大合唱になったんや!

自然に大合唱になった!

あのメロディーが心の中から蘇って来て、ヒロシは急に切なくなって目頭が熱くなりました。

あんな時間が、自分にあったということが……

今にして思えば奇跡や…

ほんま、奇跡や‥!

ヒロシの頭のなかでは、弥生が仲間の輪のなかで『ケ・セラ・セラ』を力一杯歌う姿がありました。

弥生……。

お前今、どこで何してんねん……。

ヒロシの頭のなかで、弥生が『ケ・セラ・セラ』を力一杯歌いだしました。

(シーン3)彼女の歌声が聞こえました

ヒロシは20年前の思い出が蘇り、今の自分がどうしようなく見えてきました。

止まらない涙

あーそれね、

先代の店長の代から引き継いだやつで、

ずっと飾っといてなーと言われてるんよ。

その人、もう有名人になってるよね〜!

ハッとして振り返ると、調理場の方からそんな声が飛んできました。

ヒロシがあまりじっと見つめていたので、気にして声をかけてくれたようです。

ずっと飾ってといて?

ずっと……?!

あれから20年間……。

ずっと飾ってあったのか……!

それを聞くと涙が溢れ出しました。

それなのに……。

それなのに……。

俺はこの20年間一体

どこを歩いて来たんや?

まるで人形が急に喋り出したように、

言葉にならない想いが、

突然カタチになって溢れ出しました。

親も捨て、

彼女も捨て、

仲間も捨て、

この街も捨て、

あの頃のすべての想いを捨てて、

一体オレは何をつかもうとしてきたんや?

ヒロシは、涙を隠すように背中を丸めて、返事をするフリをするのが精一杯でした。

今の自分が、20年前の自分と比べて、限りなくかけ離れた生き方をしていることに気づくヒロシ。

このギャップを抱えて生きていくことは難しいと無意識に思いました。

彼女からのメッセージ

ヒロシは、青春時代の時計がふたたび熱を帯びて回り始めたのを感じました。

けれども、今の自分の時計と同期を合わせることは、とても出来そうもありませんでした。

あの時から、大きな何かに

流されるように生きて来て、

今の自分がある……。

その事実を否定したり、

捨ててしまうことは出来ない…。

どーしようもない男だったヒロシも、一時的な感情に流されないくらいは齢を重ねていました。

何かが必要だ。

自分の中にある二つの時間を

つなぐ何かが…?

ヒロシは、救いを求めるように顔を上げて、もう一度、寄せ書きに目を走らせました。

そこに、20年前の弥生が答えを出してくれていました。

卒業されるA先輩へ!

皆んなからの気持ちです!

『ケ・セラ・セラ』を贈ります!!


♪ケ・セラ・セラ〜♪

ヒロシは、そっとそのメロディーを口ずさんでみました。

そうか、これだ!

このメロディーがあればいい……!

ヒロシは目を真っ赤にして何度もうなづきました。

ひろしは、いったい何をうなづいたのでしょうか?

メロディーが2つの時を繋いでくれるというのでしょうか?

メロディーがつなぐ2つのモノ

二つの時計が同期できない理由は、2つありました。

一つは、当時と今の価値観の相違です。

あの頃の自分と

今の自分をつないでくれるのは、

このメロディーだ。

二つ目は、別れてしまった彼女との心の距離でした。

今のオレと、

あの時の彼女をつないでくれるのも、

この”メロディー”だ。

二つをともに繋いでくれるのが、あの”メロディー”だと気づくのでした。

このメロディーが流れている限り、

またこの街に帰って来れる気がする……。

そう、このメロディーが流れている限り。

ヒロシは心の中で、泣いている弥生の肩にそっと手を置きました。

……ケ・セラ・セラ、泣かないで。

……ケ・セラ・セラ、また帰って来るから。

(終)

いやぁ、超長かったですね。。

お付き合い下さり本当にありがとうございます!

『メロディー』を何百回聴いても、いつもこんなストーリーが頭の中に流れるんです。

まとめ

『メロディー』はライブ・バージョンで聴くと、玉置さんも歌うたびに、微妙にニュアンスを変えているようです。

3つのライブバージョンを聴こう

アマゾンミュージック・アンリミテッドでは、なんと3つの異なるライブバージョンを聴くことができます!

  • 2005年のアルバム『今日というこの日を生きていこう』を記念ライブツアーのバージョン
  • 2007年に東京国際フォーラムで開催されたコンサートツアーの最終日を収録したアルバム『KOJI TAMAKI ’07 LIVE 惑星』のバージョン
  • 2015年に故郷・旭川市公会堂にて行われた公演の模様を収録したライヴ・アルバム『玉置浩二 LIVE 旭川市公会堂』のバージョン

うーん、すべて聴きたいですよね笑

断腸の思いで、今回チャネリングした曲は、最高2007年のバージョンにしてみました。ほかの2つは、アマゾンミュージック・アンリミテッドからどうぞ。

ここまでお読み頂きまして有難うございました。

また歌のなかでお会いしましょう!

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