氷のマニキュア(1998,山下達郎)の歌詞で体験する突然フラれた男の心情

女性の方から一方的に別れ話を切り出されたとしたら、男はどんな気持ちになるのでしょうか?

 

瑠璃子のクールな魅力に内心惚れていた達治も、さすがに心が凍てつくように感じたはずです。

ー私たち、もう別れましょうか。

(もうって・・・?!)

しばらく沈黙の時間が二人の間に流れました。

 

「氷のマニキュア」の歌の世界は、この瞬間に誕生したのです。

 

「氷のマニキュア」の概要

「氷のマニキュア」(1998,山下達郎)の歌詞は、どんな世界なのでしょうか?

 

ーつき合っていた女性の方から、唐突に別れ話を切り出された男の凍りついたような気持ち。

まさにカキーン!とした瞬間。

ちょっと劇画タッチに言うと、こんな瞬間なんです。

 

松本隆の芸術的感性と山下達郎の豊かな表現力。最強ですよねー。

 

この二つが完全融合して、ダイアモンドのような輝きを放つ一曲です。

 

 (硬質で静粛な抒情性を感じさせる歌詞)

(情熱的で独特のハイトーン・ボイス)

芸術性あふれる名曲

 

こんな数式で表現してみたら、どうでしょうか。

日本のポップスの頂点は、やはり1990年代末にあったことが実感できる一品です。

「氷のマニュキュア」の歌物語

美しい松本隆の歌詞とリリカルな山下達郎のサウンドを素材に、こんなつたない歌物語を書く無礼を、私に許して欲しいです。

 

この歌がこの先、埋もれていくことなんかないと思いますが、光陰のように迅速に過ぎ去っていく「時」に、私なりのインデックスをつけたいのです。

 

これから何度も書き直すことになるかも知れませんが、「氷のマニュキュア」のファーストインスピレーションは、こんな感じです。

氷点下の銀世界に連れ出された男

唐突に別れ話を切り出された男の頭の中を、そのまま歌にしている感じです。

 

その話を切り出された瞬間、男の方は、凍てついた銀世界のように心が固まるはです。

 

季節が春でも夏でも、関係ありませんね。

その場だけ「冬」って感じ。

(少なくともワタシは固まりました。(笑))

男はクールな瑠璃子に惚れていた

独特のクールさが魅力の瑠璃子(当時28歳)。

 

そこに惚れていたのが達治(当時32歳)です。

 

二人の仲が、もっと深まる前に、切り出されてしまった。

 

達治は、もっと瑠璃子の心の中に踏み込むべきだったのです。

J-POP歌物語『ある雪の日にそれは突然やって来た』

-私たち、もう別れましょうか。

 

キミは窓の外を眺めながら、唐突に切り出した。

 

その瞬間、ボクは凍てついた銀世界に連れ出されてしまった。

 

ーねっ!

 

ボクの言葉も待たず、ダメ押しする。

 

君にどうしてボクの心を決められるの?

 

自分の心は、貝のように閉じたままなのに。

 

 

ボクに残されたことは、静かに涙を流すことだけだ。

 

その涙が、君の冷たい心を溶かすことができたなら、ボクは人生を生きた気がするのだけれど。

 

達治の熱いモノが頬を伝わり、瑠璃子の漆黒の髪に吸い込まれていった。

 

だが瑠璃子は微動だにせず、窓の外を眺めていた。

 

ずっと昔からそうしていたかのようにー。

 

こんなにも遠ざかってしまった二人の間には、粉雪舞う凍てついた銀世界が広がっている。

 

音もなく。

 

 

でも君はボクのことを、心底嫌いになったワケじゃない。

 

君は遠く離れてもボクのことを見守る続けるだろう。

 

それが、君の「愛」ってやつなんだね。

 

 

あぁ、蒼いマニキュアをした、その人差し指に口づけをさせてくれ。

 

ボクの最後のプレゼント。

 

受取ってくれるかい?

 

(終わり)

90年代型タカビー女は実は孤独だった

「氷のマニキュア」がリリースされたのは、かの有名なニッポンのバブル時代

 

その末期の98年頃には、調子に乗った高飛車なオンナたち(いわゆるタカビー)が、大量発生したのです。

モノがあって当たり前。

男が貢いで当たり前。

彼女たちの最大の失敗は、自分の心がいっそう孤独になっていったことに気づかなかったことにあります。

 

そして、当時の男たちの最大の失敗は、そんな女の心の中に一歩踏み込んで、彼女たちを孤独から連れ戻さなかったことです。

 

そのツケは、2017年の今日まで続いていると感じている今日この頃です。

氷のマニキュア(山下達郎)の詳細情報

発売年月日 1998.8
作詞 松本隆
作曲 山下達郎
収録アルバム 「COAZY」
入手方法 アマゾンより可
ジャケット (準備中)

 

本日もここまでお読みいただきまして、有り難うございました。